メテオラの修道院を巡る
メテオラはギリシャに行った際に訪れたい場所の一つです。メテオラの主要な街カランバカに降りると、切り立った幾つもの巨大な岩が存在感を表します。そのうちの幾つかの岩の上には修道院があります。それら一帯の地形および修道院群をメテオラと呼びます。そびえ立つ岩、その岩と同化している修道院には何かを感じさせられます。
今回は自分たちが実際にメテオラの修道院を巡った体験を話します。
ヴァルラーム
メタモルフォシス
メテオラへのアクセス
アテネからカランバカへの電車を利用した行き方をお話します。なおアテネからカランバカへはバスでも行くことが出来ます。
アテネの電車
アテネ中央駅からカランバカ行きの直通電車が1日1本運行しています。出発時間は8:27です。所要時間は約5時間です。ですが電車は遅延します。自分たちが行った時は1時間遅延しました。
電車の席を事前に予約することが出来ます。予約席はクラスAとクラスBがあります。料金はクラスAが19.6ユーロ、クラスBが14ユーロです。予約した席は6人席で3人同士が対面で座るような形で1部屋になっています。クラスAの方が少し広いです。クラスAはクラスBの料金と比べてもさほど高くなく、さらに5時間も電車に乗っている事を考えるとクラスAにしておくことをお勧めします。事前に予約した場合、webチケット(予約後に送られるメール)を駅の受付窓口に見せなくても大丈夫です。車内で車掌さんが確認しにくるので、その時に見せます。予めwebチケットをプリントしておくと良いでしょう。webチケットには日付、時間、行先、クラス、車両番号、シート番号が記載されています。
車内には食堂スペースがあります。座り疲れたら食堂へ行くのも良いでしょう。食堂では軽食を食べることが出来ます。
アテネ中央駅の電光掲示板には行先と時間しか表示されず、何番ホームから電車が発車するか分かりませんでした。なので駅員らしい人に聞きました。
駅の掲示板
帰りはカランバカから17:32分の電車に乗ると23:50位にアテネへ到着しました。もちろん行きと同様、帰りも遅延しました。
寺院の巡り方
結論からするとレンタカーが一番効率よく修道院を巡ることが出来ます。特に夏は暑いので歩いて巡るのはきついです。なお、各寺院には駐車場もあります。しかし、自分たちはメテオラの修道院を歩いて巡りました。今回は修道院を歩いて巡った話をします。あくまでも一例です。参考程度にして下さい。
メテオラでは一泊すべき
アテネから日帰りでメテオラに行くことをお勧めしません。理由は電車が遅延するからです。また、カランバカ駅のタクシーはホテル宿泊者を優先に乗車させます。チャータータクシーはなかったです。流しのタクシーもあまりないです。なので一つも修道院を見れずにアテネに帰るということになりかねません。カランバカもしくは隣町のカストラキへ1泊すべきです。
カランバカ
メテオラ初日
カランバカで1泊する場合の修道院を巡る順序の例を紹介します。1日目、つまりアテネからカランバカへ到着した日は以下のようなルートで修道院を巡ります。
ホテル(タクシー) ⇒ アギオス・ステファノス(歩き) ⇒ アギア・トリアダ(山岳ルート) ⇒ カランバカ
まずカランバカ駅に到着したらタクシーで宿泊先へ行きます。部屋に荷物を置き、フロントでタクシーを呼びます。その際メテオラの地図を手に入れましょう。タクシーの行先はアギオス・ステファノスと伝えます。どのようなルートを行くかをフロントで説明すると色々教えてくれます。カランバカ駅に到着した時間にもよりますが、初日は2つの修道院、アギオス・ステファノス、アギア・トリアダへ行きます。この2つはカストラキ、カランバカから遠くに位置し、修道院同士は距離が近いです。また、アギア・トリアダからは山岳ルートでカランバカへ抜けることが出来ます。山岳ルートの所要時間はゆっくり歩いて1時間くらいです。道は全て下りです。山岳ルートを抜けカランバカへ到着したらタベルナで食事をし、スーパーマーケットで買い物を済ませましょう。ホテルがカストラキの場合はタクシー乗り場でタクシーを拾いましょう。タクシー乗り場
メテオラホテル
アギオス・ステファノス
アギア・トリアダ
山岳ルート入口
山岳ルート
山岳ルート
メテオラ2日目
初日は2つの修道院を巡ったので、2日目は残り4つの修道院を巡ります。まず、メテオラの中で一番高い位置にある修道院メタモルフォシスへタクシーで行きます。そこから道なりに下り道を歩きながら残りの修道院を巡ります。以下のルートになります。
ホテル(タクシー) ⇒ メタモルフォシス(歩き) ⇒ ヴァルラーム(歩き) ⇒ ルサヌ(歩き) ⇒ アギオス・ニコラス
ホテルでチェックアウト後、フロントでタクシーを頼みます。行先はメタモルフォシスです。自分たちは荷物をホテルへ預けることが出来たので、荷物をホテルに預けました。上記のルートを見学時間含めて6時間位かけて巡りました。修道院を巡った後は歩いてホテルへ戻り、荷物を受け取り、カランバカ駅へ向かいました。
メテオラホテル食堂
メテオラホテルロビー
メテオラの朝
朝食
メタモルフォシス
ヴァルラーム
ルサヌ
アギオス・ニコラス
修道院
メテオラには修道院が合計で6つあります。それぞれの修道院は見学できる曜日と時間が違います。修道院を巡る際には注意しましょう。 修道院に入るにはドレスコードがあります。露出を避けた服装にしましょう。女性はミニスカート、ズボンはNGでロングスカートであればOKです。男性は短パンがNGです。ズボンはOKです。男女ともにどの修道院でも入口でスカートが用意されています。
以下にメテオラの修道院の写真を掲載します。
メタモルフォシス修道院
メガロ・メテオロン修道院とも呼ばれます。メテオラの修道院の中で最も大きい修道院です。ゆっくり見学すると2時間はかかります。
アギオス・ステファノス修道院
メテオラの修道院の中で一番写真映えする修道院ではないでしょうか。中庭が素敵でした。各修道院は階段や坂を登らないと行けないのに対して、階段を登らずとも行ける唯一の修道院です。修道院の中は約30分から1時間あれば見学できるでしょう。
アギア・トリアダ修道院
アギオス・ステファノス修道院から歩いて20分位に位置する修道院です。残念ながら時間がなくて奥まで見学出来ませんでした。修道院の中は約30分くらいあれば見学できるでしょう。修道院へ行く途中にカランバカへ抜けれる山岳ルートがあります。分かりづらいですが、英語で”カランバカ”と書かれた標識があります。
山岳ルート入口
ヴァルラーム修道院
メタモルフォシス修道院から一番近い修道院です。綺麗な修道院でした。こちらの修道院も写真映えする景観です。修道院の中は約1時間くらいあれば見学できるでしょう。
ルサヌ修道院
こじんまりとした印象です。修道院の中は約30分くらいあれば見学できるでしょう。
アギオス・ニコラス修道院
小さな修道院です。修道院の中は約30分くらいあれば見学できるでしょう。修道院へ行くまでの急なこう配と階段がきつかったです。
まとめ
メテオラの修道院を巡るならカランバカかカストラキで一泊することをお勧めします。 修道院の位置と見学可能な時間を確認し巡る順序を決めましょう。修道院を歩いて回れますが、修道院へ行く為の階段がきついこともあるのでレンタカーを利用すると効率よく見学することが出来ると思います。特に夏は日差しが強くかなり暑いです。 チャータータクシーはないようです。