Require ディレクティブはアクセスの制限を設定します。

今回は基本的な Require ディレクティブ を紹介します。
ディレクティブとはについて分からない場合は以下を参考にして下さい。

Require all granted

アクセスを全て許可します。
以下は、ディレクトリ(サブディレクトリ含む) “/var/www/html” へのアクセスを許可します。

例

<Directory "/var/www/html">
    Options Indexes FollowSymLinks
    AllowOverride None
    Require all granted
</Directory>

Require all denied

アクセスを全て拒否します。
以下は、ディレクトリ(サブディレクトリ含む) “/var/www/html” へのアクセスを拒否します。

例

<Directory "/var/www/html">
    Options Indexes FollowSymLinks
    AllowOverride None
    Require all denied
</Directory>

Require ip

接続元のIPを制限します。IP制限したい場合、Require ipを使用します。
以下は、192.168.10.1のアクセスのみ許可します。

Require ip 192.168.10.1

完全なIPアドレスでなくても 192.168 のような記述の場合、192.168 のアクセスが制限されます。
また、Require not ip はアクセスを拒否します。
なお、ipはCIDR表記も可能です。

最後に

ホスト名によるアクセス制限や正規表現を使用したアクセス制限も可能です。
まずは基本的な所を覚え、その他は都度調べましょう。

次回はApacheが読み込む設定ファイルについて説明します。