npmでインストールしたパッケージもwebpackで使用する事が出来ます。

web画面開発ではcssも使用する機会が多くあります。
今回はwebpackの実行時にcssファイルもバンドルされるようにします。
なお、前回までの内容の続きになります。

対象ファイル

以下のようにcssファイルを追加します。

.
├── node_modules
├── package-lock.json
├── package.json
├── src
│   ├── js
│   │   ├── index.js
│   │   └── test.mjs
│   ├── css
│   │   └── style.css
│   └── index.html
└── webpack.config.js

ファイルの内容

style.css、index.js以外は前回と同じになります。

style.css

今回は h1 タグの文字の色を赤色にします。

h1 {
  color: red;
}

index.js

webpackはimportを辿ってバンドルファイルを作成するので、index.js内でcssファイルをimportします。

import {sample} from './test.mjs'
import '../css/style.css'

console.info(sample());

cssを読み込み為のパッケージ

webpackでcssを読み込むには以下の2つのパッケージを使用します。

• css-loader
• style-loader

パッケージのインストール

以下のコマンドを実行してパッケージをインストールします。

npm i --save-dev css-loader style-loader

webpackの設定

webpack.config.js を修正します。module: の部分を追記します。

'use strict'

const path = require('path')
const HtmlWebpackPlugin = require('html-webpack-plugin')

module.exports = {
  mode: 'development',
  entry: './src/js/index.js',
  output: {
    filename: 'main.js',
    path: path.resolve(__dirname, 'dist')
  },
  plugins: [
    new HtmlWebpackPlugin({ template: './src/index.html' })
  ],
  module: {
    rules: [
      {
        test: /\.(css)$/,
        use: [
          {
            // Adds CSS to the DOM by injecting a `<style>` tag
            loader: 'style-loader'
          },
          {
            // Interprets `@import` and `url()` like `import/require()` and will resolve them
            loader: 'css-loader'
          }
        ]
      }
    ]
  }
}

説明

rules

rules にパッケージを使用する際のルールを記載します。

test

test にはパッケージが対象とするファイルの形式を指定します。正規表現で指定します。

use

use にロードするパッケージを記載します。

webpackの実行

webpackを実行します。

npx webpack

前回と同様ですが、distディレクトリ以下にmain.jsとindex.htmlが出力されます。

ブラウザからdistディレクトリ以下にあるindex.htmlを開きます。
h1タグの文字が赤文字になっている事が確認出来ます。